清水門を見る。正面に高麗門、右に櫓門が見えるいわゆる外枡形形式。手前の石垣上に門にアプローチする土橋が伸びる。中世にこの地に清水寺があったので、清水門の名がつけられたと言う。清水門は北の丸の北東側の虎口である。清水門は当初慶長12年(1607)に北の丸が普請された際に造られたと思われ、寛永元年(1624)に広島藩浅野家によって修築されたが、明暦3年(1657)の大火で焼失してしまい、万治元年(1658)に再度修築された。現在の門も高麗門の扉釣金具に残る刻銘から万治元年(1658)に建てられたものと思われる。
清水門付近から見る清水濠
清水門高麗門左手のようす。扇の曲線の美しい石垣と、漆喰の美しい白壁
清水門前から振り返って見る。見える水濠は牛ヶ淵
清水門脇の水濠の最奥部。高い石垣が立ち上がる。清水門を抜けて道を進むと、右上の石垣上に登ることができる。
清水門の高麗門
清水門高麗門の門扉。鉄板が打ち付けられ防御力を上げている
清水門の高麗門を枡形内から
清水門高麗門を内側から。左手には城壁に登る石段がある