天守台。本丸の南西隅にある。かつてここには天守が建っており、寛永三年(1626)に伏見城から移築されたと考えられる。
天守台への石段を登って行く。かつて存在した天守は、地上5階、地下1階の規模の大きなもので、銅板の瓦が葺かれていたようである。
天守台石段はそのまま雁木となり続いてゆく。写真は北方向のようす。二条城本丸の四方全てに雁木が巡らされ、城兵はどこからでも城壁に登り守備することができた。
天守は寛延三年(1750)に落雷で焼失して以来、再建されなかった。登り口左手の天守台石垣は火災により変質している。
この階段を登れば天守台最上部にたどり着く。後水尾天皇は二条城に行幸した際に天守に2回登った。天守に天皇が登られたのは二条城だけと言われている。
天守台からの本丸の眺め。本丸御殿が見える。寛永三年(1626)に天守が建てられた際には、築城当初の天守が別の場所(今の清流園のあたり)に建っており、天守が二棟存在する珍しい時期があった。この方向、今の本丸御殿の向こうにもう一棟の天守が見えたのだろうか。
天守台から東方向を見る。本丸南側の内堀が見える
天守台からの眺め
天守台から本丸西側の内堀を望む。天守台北西端と本丸西橋と枡形が見える。
天守台石垣。切り石を綺麗に積み上げた石垣。
天守台石垣全貌。内堀を隔てた二の丸西南側から見た写真。切り石を綺麗に積み上げた石垣で、隅部は綺麗な算木積みとなっている。
本丸西橋付近から南側天守台石垣を見る。水濠から聳え立つ石垣が美しい