本丸櫓門を抜けて道をゆくと見えてくる本丸御殿。明治27年(1894)に移築された宮家の御殿。江戸時代の本丸御殿は天明八年(1788)の大火で焼失してしまった。
本丸御殿は二の丸御殿とは異なり茶色い板壁が印象的。当初は京都御所の北にあった桂宮家の御殿であった。写真は二階建ての後常御殿。
本丸庭園。明治天皇の行幸の際に西洋風の芝生の庭園が造られた。
本丸庭園の奥に雁木の石段が見える。この石段は本丸南側の石垣に登るもので、いざ戦の際には兵がこの段を登り城壁上で守りを固めた。
本丸御殿は玄関、御書院、御常御殿、台所・雁之間の四棟の建物からなる。建築年代は寛政五年(1793)から嘉永二年(1849)まで様々である。
本丸御殿御書院は御所の火災の際には仮御所としても使われた。また14代将軍・徳川家茂に嫁いだ皇女和宮が江戸に向けて出立した御殿でもあった。
本丸御殿御書院。むくり屋根と呼ばれる少しふくらみのある屋根の形が特徴。公家の御殿の特徴であり、通常の城内の御殿では見られない形。
本丸御殿は耐震性の問題があり、保存修理工事が行われている(2021年現在)
本丸御殿は四棟の建物からなる
本丸御殿は四棟の建物からなる
本丸御殿と本丸庭園
本丸御殿西側にある玄関。規模が大きく牛車が2台とまれるくらいの大きさである。
天守台から本丸御殿を見る