大手門を大手橋の上から見る。大手門は水戸城の正門で、最も格式が高い門。佐竹氏が城主であった慶長六年(1601)頃に建てられたのち、何度か建て替えが行われ、明治年間に解体されたと考えられる。現在の門は令和元年(2019)9月30日に復元が完了したもの。大手門の高さは13.34メートルあり、二階部分は柱が見える真壁作りである。
大手門を正面から見る。再建に当たっては古写真や絵図資料を収集、分析し大手門の意匠や大きさを想定あるいは参考にした。また再建に当たっては6回もの発掘調査が行われた。大手門の両側には瓦塀が取り付いていたことが確認されたほか、鯱瓦など大量の瓦などが発掘された。
大手門右手の練塀。水戸城大手門の大きな特徴として、練塀が挙げられる。発掘調査で発見され、高さは4m、幅は最大2.7mと非常に大きなもの。これが門の四隅に設けられている。
大手門右手の練塀の上を見上げる。練塀は大手門と土塁の間のスペースを埋めている。
練塀は瓦と漆喰を順に重ねて作られている。直線、波模様、丸…瓦で様々なパターンのデザインが施されている。
大手門左手の練塀。練塀は外観復元で、内部には当時の練塀の遺構が保存されている。塀の最下部には当時の練塀のようすを見ることができる窓が設置されている。
大手門左手の練塀の最下部には当時の練塀のようすを見ることができる窓が設置されている。