本丸から稲荷曲輪を見る
天守台から稲荷曲輪を見る。新緑の五月、城内外の木々は生命力豊かに葉を茂らせる。これもまた春の桜や秋の紅葉、冬の雪化粧と肩を並べる美しさである。
史跡・甲府城跡
稲荷曲輪にある井戸。深さは6mもあった。甲府城は丘に築かれているので、水の集まる谷部に井戸が造られていると推測される、とのこと。
稲荷曲輪東側を見る。右手に本丸、天守台がある。広い空間が確保されていることが分かる。
稲荷曲輪の北側城壁を見る。城壁に平行な腕木が設けられている。山手御門を突破し城内に迫る敵に対し、狭間と壁の上両方から迎撃する構造。
煙硝蔵跡。当時の火薬庫で、現在遺構は埋設保存されている。当時の地表面から2mほど掘り下げた高さに石敷きの床が発見された。地下構造で特別な防湿構造を持っている珍しい遺構とのことである。
稲荷曲輪北東側の石垣。現在見える石垣の解体調査をしたところ、中から古い石垣が現れ、石垣の積みなおしが行われたことが分かった。この部分だけ古い石垣が展示されている。
稲荷曲輪北面の石垣。石垣が直線状に延びる。石垣前は往時は水濠だった。