日本百名城。三重県伊賀市にある城。筒井定次、のち藤堂高虎が入城。徳川家康の命により、大坂の豊臣家に備えるために築かれたと言われている。現在の天守は1935年に地元の名士が私財を投じて建てた木造のもの。
名張藩は津藩の支藩で、津藩藩主・藤堂高虎の養子・高吉が始祖。高吉は丹羽長秀の三男で豊臣秀吉の命で藤堂高虎の養子となった。寛永12年(1635)に高吉は今治から名張に移り名張陣屋を開いた。その後幕末まで高吉の子孫が跡を継ぎ明治維新を迎えた。名張陣屋が開かれる以前、当地には筒井氏の家臣・松倉氏が城主を務めた名張城があった。