松岡城は伊那盆地を南北に流れる天竜川の西岸の河岸段丘先端に位置する城である。城の東側は天竜川からの比高約100メートルの切り立った崖で、また城の南北には深い谷が切り込んだ地形となっており、天然の要害である。一方、城を西側から見ると平坦なので、あたかも平城であるかのように見える。このため、城は一番東の主郭から西に向かっていくつもの曲輪を重ねた縄張となっている。また城の南方には松岡南城と呼ばれる支城も存在する。
築城されたのは南北朝時代と言われ、当地を治めた松岡氏の本拠城となった。松岡氏は守護・小笠原氏の配下であったが、甲斐の武田氏が伊奈に侵攻してくると帰順した。武田氏滅亡後は、織田氏、のちに徳川氏に従うが、天正16年(1588)に徳川氏に反したため改易され、松岡城も廃城となった。
伊那盆地を南北に流れる天竜川の西岸の河岸段丘先端に位置する城である。城の東側は天竜川からの比高約100メートルの切り立った崖で、また城の南北には深い谷が切り込んだ地形となっており、天然の要害である。一方、城を西側から見ると平坦なので、あたかも平城であるかのように見える。
(2016/5/7 作成)