稲荷曲輪から見る稲荷櫓。稲荷櫓は城の鬼門である北東を守る櫓で、艮櫓とも呼ばれた。二重二階の櫓で、高さは約10.9m。1階部分は東西に長い6間×5間の大きさ(1間は約1.8メートルなので10.8m×9mになる)。往時は武器庫として使われていた。
稲荷櫓下の石垣。線刻画と呼ばれる石垣の石に鳥や魚の絵、☆や井などの記号が彫られている。
稲荷曲輪へ登る階段。右半分が往時のもので、一段の高さが高い。左半分は一段の高さが半分で登りやすくなっている。また右側には車椅子の昇降機がついていて、バリアフリー構造である。
稲荷櫓は古写真から明治初年まで残っていることが分かるが、間もなく解体された。その後平成16年に絵図・古文書・古写真や発掘調査結果に基づき、寛文4年(1664)の建築当初の姿に復元された。
稲荷櫓横に城を降りる通路があるが、往時にはこの通路はなく石垣があった
稲荷櫓の壁は火災や敵の攻撃に備えるために厚く、壁塗りは伝統的な工法に則り10工程を経て完成した。その10工程の壁の状態が展示されている。
天守台から見る稲荷櫓。稲荷櫓の屋根瓦は1690年頃に使用されていたと思われる出土した瓦を元に復元している。その数、平瓦8491枚、丸瓦3789枚、特殊瓦5310枚、鯱2個、鬼瓦18個と膨大である。
稲荷櫓を東側から見る。とても高い石垣上に櫓が建つ。往時は櫓前の芝生の部分は水濠だった。
稲荷櫓を見上げる。櫓の東側から西向きに見るので、午後に写真撮影すると後光の刺す逆光の写真になる。
稲荷櫓を見上げる。出窓と石落としが下に迫る敵に備える
稲荷櫓北面を見上げる
稲荷櫓北面を見上げる
稲荷櫓北側のようす。稲荷曲輪の石垣と土塀が伸びる。往時石垣の下は水濠だった。