摠見寺本堂跡。摠見寺は信長が安土城を築いた際に建立した寺で、織田家の菩提寺。往時は百々橋道という安土城登城路にあった。本能寺の変直後の火災の被害からは免れたが、江戸時代末期の安政元年(1854)11月16日の火災で殆どが燃えてしまい、現在は大手道右手に移っている。
三重塔。享徳三年(1454)の建立、天文二十四年(1555)修理の墨書きがある古い建物。安土城築城時に信長が甲賀の長寿寺から移築したものとされる。
二王門。元亀二年(1571)に甲賀の山中俊好が建立したものを安土城に移築したと伝わる。
二王門。創建時に寺の建物の多くが近江国内から移築されたことが分かっている。
摠見寺跡からも琵琶湖が見える。摠見寺は安土城廃城後も当地に長らく残り、城跡を今に伝えた。