相模国 / 神奈川県
資料を元に江戸時代末の様子を復元している。当時は幕府直轄の米蔵が6棟あり、発掘調査でも蔵跡や蔵に使われていた三つ葉葵の瓦などが発見されている。曲輪の周囲は土塁で囲われており、土塁上に3棟、郭内に3棟の蔵があった。かつて米蔵があった場所には平面表示がされている。当時蔵は石垣の上に建てられていた。土塁には上り下りする階段があり、その中で風祭石と呼ばれる小田原付近で算出される石で造られた階段があった。風祭石は現在は算出していないので、近い素材の福島県白河石を使った石段が造られている。かつてここには小田原球場や駐車場などがあり、地形の改変があったため、土塁を復元させるなどの整備が行われた。さらに深い戦国時代の地層からは、北条氏当主の館跡と考えられている大型建物や、石敷きの庭園跡も見つかっている。
本丸から御用米曲輪を見る。御用米曲輪からは葵紋の軒丸瓦(倉庫の瓦)が発掘された。小田原城の本丸(上洛時に将軍が滞在する)と御用米曲輪は将軍のための曲輪であった。
本丸から御用米曲輪を見る
蓮池弁財天。大永2年(1522)に北条家三代・氏康が源頼朝が武運の神として信仰した江ノ島の弁財天を勧進したのが始まり。
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